
Posted on 2026.03.04
2025年、私たち新免鉄工所は
MOBIO(ものづくりビジネスセンター大阪)が開催する
展示会活用プログラム「展活」に参加しました。
そして今回の展示会で、
これまでとは明らかに違う体験をしました。
それは、
「呼び込みをしなくても人が止まる」
ということです。
正直に言うと、
私たちは展示会の経験が少ないわけではありません。
主要メンバーは前職時代から何度も展示会を経験しており、
いわゆる「展示会慣れ」しているつもりでした。
そうした方法で
ブースに人を呼び込む。
展示会とは、
そういうものだと思っていました。
しかし今回の展示では、
それをほとんどやっていません。
呼び込みもしない。
ウケ狙いの演出もしない。
それでも、通路を歩く来場者の方が
自然とブースの前で足を止めてくれました。
そして多くの場合、
最初の会話はこう始まります。
「こういうサビはレーザで落とせますか?」
「この塗膜は剥離できますか?」
つまり、
最初から課題の話になるのです。
これまでの展示会では、
まず製品説明をしてから課題を探ることが多かったのですが、
今回はその順序が逆でした。
この変化は、私たちにとって非常に大きなものでした。
理由はシンプルでした。
ブースに「お客様の課題」が書いてあるからです。
展活で教えていただいた重要な考え方の一つが
「お客様の課題をブースに反映する」
ということでした。
企業はつい、
を伝えたくなります。
しかし来場者が探しているのは
それではありません。
来場者が探しているのは
「自分の困りごとを解決してくれる方法」
です。
そのため今回の展示では、
製品説明よりも先に
「こんなことで困っていませんか?」
というメッセージを
ブースに配置しました。
すると通路を歩いている人の視界に
自分の課題が飛び込んできます。
その瞬間、
「これ、自分のことだ」
となり、人は足を止めます。
そして
「これってどういうことですか?」
という会話が自然に生まれる。
展示会とは
「人を集める場所」だと思っていましたが、
今回体感したのは
「課題を見つけた人が立ち止まる場所」
でした。
今回の展示で中心になったのが
展活で設計したタペストリーです。
このタペストリーには
いくつか特徴があります。
今回の展示では、
よりも先に、
「お客様の困りごと」
をブースに出しました。
すると展示を見た方が
「あ、自分の現場のことだ」
と感じてくださいます。
これまでの展示では
企業側が伝えたいことを中心に
展示を作っていたのかもしれません。
今回の展示ではじめて、
「お客様の視点から展示を作る」
ということの意味を
実感しました。
今回のタペストリーには
新免鉄工所の社名を最低限しか入れていません。
出展者としては
なかなか勇気がいる判断です。
普通であれば、
を大きく入れたくなるものです。
しかし展活で言われたのは
とてもシンプルでした。
「お客様は会社を探しているのではない」
お客様が探しているのは
課題の解決方法です。
そのためまず見せるべきなのは
会社名ではなく課題。
実際に展示してみると、
社名がなくてもまったく問題はありませんでした。
課題に反応した方がブースに入り、
そこで初めて会社を知っていただく。
そんな自然な流れが生まれていました。
もう一つ印象的だったのは
文字の使い方です。
これまでの展示では、
ことが良いと思っていました。
しかし今回の展示では、
「遠くから一瞬で理解できること」
を重視しました。
文字は大きく、
メッセージはシンプルに。
適切なフォントやサイズは
展活の中で具体的に教えていただきましたが、
実際に展示してみて感じたのは
「シンプルな展示ほど強い」
ということでした。
私たちは
レーザクリーニングという技術を
正しく、広く使っていただきたいと思っています。
サビ除去
塗膜剥離
表面処理
これまで当たり前だった方法が
レーザによって大きく変わる可能性があります。
しかしまだ
という場面も多くあります。
だからこそ展示会では
技術の説明だけではなく
「課題の提示」
を大切にしています。
それによって
本当に必要としている方に届いているのであれば、
これほど嬉しいことはありません。
現在MOBIOでは
展活受講企業の成果展示が行われています。
実際に展示会で使用したタペストリーなども
展示されていますので、ぜひご覧ください。
MOBIO展活企画展
開催期間:2026年3月3日~3月30日
https://www.m-osaka.com/jp/whatsnew/detail/006042.html
3月12日には
展活の成果発表として
MOBIO-Cafe-Meeting
が開催されます。
私たち新免鉄工所も、
今回の展示会で何が変わったのかを
お話しする予定です。
https://www.m-osaka.com/jp/mobio-cafe/detail/006041.html
今回の展活を通して私たちは、
「展示会はセンスではなく設計で成果が変わる」
ということを体感しました。
この機会を作ってくださった
講師の大島さん、そしてMOBIOの皆様に
感謝しています。