問題解決実績 [CASE STUDY]

ブラスト処理後の錆の影響を抑えるポイント

グリットブラスト加工

錆って実は
皆さんが思っているよりも
進行が速いこともあるんですよ。

その要因は様々ですが
近年の天候不順は錆の進行を
左右する大きな要因ですね。

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このところ猛暑により
気温がとても高くなり、

現場作業をされている方は
特に大変なことと思います。

当社が施工しているような鉄製品も
実は天候に大きな影響を受けます。

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当社に運び込まれてくる製品は
鉄製の部品や鉄塔、
橋梁に使用される鋼構造物が多いのですが、

これらの表面処理は実は空模様と
にらめっこすることが多々あります。

当社の掲げる100年防食を実現するため
とても重要な工程が、
錆びないように塗装や溶射をする際に
それらの前処理となるブラスト処理。

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<ブラスト作業中の様子>

当社ではショットブラストよりも研掃力の高い
グリットブラストを行なっています。

研削材にアルミナを使用した
アルミナブラストも施工可能です。

これらのブラスト処理を
しっかり行なっているかどうかが重要。

ブラストの打ち漏れやムラが、
その後の塗装や溶射の品質に
大きく関わってきます。

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<溶射作業中の様子>

ここでいう品質というのは
もちろん防食性能のこと。

塗装や溶射が剥がれたり割れたりすると
そこから塩分や水分が浸透して
錆が浮いてくることになります。

しっかりブラストをすることで、
そのあとの塗装や溶射の性能を
最大限発揮することができます。

そうすれば100年防食も実現できます。

が、どれだけしっかりブラストをしても
どうしても避けられないのが、
ブラスト直後から進行する錆。

塗装や溶射が剥がれないように
部材の表面を清浄にするブラストですが、
きれいにした直後から錆は発生し始めます。

これは空気に触れている以上
どうしても避けることができません。

天候、部材周りの雰囲気によっては
お昼にブラスト処理したものが
翌朝には錆び始めているということも!

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※部材の表面の状態や研削材の状態など
 ほかにもさまざまな要因で状態は変化します。

ですので、ブラスト処理は
気温、湿度、露点温度の管理とともに
後工程のタイミングがとても大切なんです。

当社にはブラストのみのご依頼も多いですが
保管している間にも錆は着実に進行します。

湿度の高い梅雨時に限らず
夜間に雨が降ることが予想されたり
天候が不順な時は
錆の進行がさらに顕著になります。

ですのでブラスト処理の後は
できるだけ速やかに次の工程に
かかることをお勧めします。

お持ち込みやお引き取りのタイミングが
正確であればあるほど
錆の影響が少ない状態でお渡しできます。

少しでも錆の影響が気になる場合は
当社製造管理の者によくご確認ください。

よろしくお願いします!

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